1897年、官僚であった前田正名による「興行意見」に基づき、勧業銀行法が制定され、日本勧業銀行が設立された。日本間行衛銀行は、軽工業や農業などの発展を目的としていたが、その後の日本社会は、少しずつ重工業の発展を必要とするようになっていた。この社会の要請に応える目的で、1899年に興業銀行法が提案された。紆余曲折を経て、1900年に法律が公布され、1900年3月に日本興業銀行が官営の銀行として設立された。

1945年の日本の敗戦に伴い、戦備の供給に必要な重工業の発展を支援していた日本興業銀行は占領軍総司令部(GHQ)から<旧日本軍関連の企業とされ、経営危機に瀕した。1946年、復興金融部が設立され、日本経済の復興を目的とした金融支援が始まり、全国各地に支店が開設された。1952念に「長期信用銀行法」が制定され、日本興業銀行は、長期信用銀行に転換した。その後、日本企業の海外進出を支援するために、海外に事務所を開設し、日本企業の国際展開を支えた。